FXは手軽に行える投資として人気の高いものですが、初めて行う人には難しい言葉が多くあります。中でも特に重要となる言葉に、マージンコールとロスカットがあります。FXでは、通貨を保有する事をポジションを持つと言い、取引を終えて損益を確定させる事をポジションを解消すると言います。これがFXの基本的な流れですが、マージンコールとロスカットは取引の最中に行われるものです。
マージンコールとは、簡単に言うと証券会社などの事業者から警告を受ける事です。FXでは、取引中の含み損益を加減した資金の残高と、取引をする際に必要な最低限の資金との割合を証拠金維持率と言い、この証拠金維持率が下がるとマージンコールが掛かり、資金を追加入金して証拠金維持率の回復または取引の決済を選択することになります。つまり、マージンコールは預けた資金を上回る損失が出さないために行われる警告と言えます。もし、マージンコールに対して何も対処しない場合はロスカットを受けます。
ロスカットとは、証券会社などの事業者が強制的に決済して預けた資金以上の損失を出さないために行うものであり、これを受けると大きな損失が確定することになります。証券会社などの事業者は、証拠金維持率が概ね30％を下回るとロスカットを行うようにしていますので、ロスカットを受けないためには資金を追加入金して証拠金維持率を回復させるか、決済して取引を終了させる必要があります。いずれも投資家を保護するための制度であり、FXを行う上で重要な言葉となります。